キャブ損害保険


タクバス見聞録




タクバス見聞録


このエッセイは、企画営業部のスタッフが、
全国のタクシー会社・バス会社の 皆様との交流の中で
思うところをとりとめもなく、記するものです。時には
失礼な表現が含まれることもありますが、
寛大なお気持ちでお読み頂ければ幸いです。

飲み会 N.A
飲み会は自前、割り勘なのでなかなか決まらない。もちろん、それぞれ財布の都合もあるのでやむを得ない。まして主旨が不明瞭ならなおさらのこと。
実は同じような事例が、タクシー会社にもある。例えば、弊社からの販促提案は、送客手数料とかシステム使用料などが発生するが、これを誰が負担するかというと、普通は受益者である会社となるが、この業界では高歩合で働くドライバーさんになる。しかし、普段、運転業務に従事している人に、未体験の販促プランを理解するのは、極めて困難である。結果として、理解できないものにリスクはとれないので先送り。このようにして、永遠に飲み会は開催されない。

細木数子 K.K
かつて、「タクシー事業者は木綿のハンカチ」、「バス事業者はシルクのハンカチを持つ」といわれていたが、いまでは木綿のハンカチ仲間となった。さらに地方のバス事業者は、所有する不動産利用による多角化がことごとく失敗し、涙を拭くハンカチすらもっていない。

ところで、この惨状を、30年前に予測していた人がいただろうか。もちろん誰もいなかった。ということは今も、これからも、日々誰にも予測のできない結果に向かって生きていることになる。いや待てよ、細木数子なら知っているかもしれない。

タクシー牧場 S.S
転職を一度も経験したことのない人はたくさんいて、一度しか経験したことのない人は少ないというが、タクシードライバーのなかには、水族館の魚のように会社間を気楽に回遊している人がいる。
実のところ、これは、ドライバーの個人的な資質ではなく、業界、経営側に問題がある。普通はどの業界にも、給与と待遇面で一流といわれる大手や、中堅会社があるが、この業界には規模の大小があるだけ。すべての経営者が、歩合制という経営不在の仕組に安住している。
例えば、スポーツでも、憧れのスターのいない種目は発展しないことを考えれば、憧れの会社の出現を願うところであるが、タクシー牧場で草を食む馬は、サラブレッドに変わろうとはしていないし、牧場の外に出るつもりもなさそうだ。

Who? T.G
とある会社だが、異業種で武者修行をしたジュニアが、異彩を放っている。タイプは「世の中の人は何とも言わば言え、我が成すことは我のみぞ知る」。権威、陋習に対し、際立って好戦的で、決して群れない。当然、業界では傲岸不遜の嫌われ者。
しかしこの若者、外では不人気だが社内では抜群の人気。修行の成果か、天性か、ドライバーさんとの酒食も下ネタもごく自然に付き合う現場力をもっている。また女性にもよくもてる。さて大きく育つか、ただの変人か、「平成の竜馬」に興味津々だが、戦う男は時代を越えて魅力的であることは間違いない。

リースアップ Y.K
新免の皆様に、キャブリースをお世話することは楽しい。なぜなら心から感謝されるから。同時に他人事ながら起業の際の金と人の苦労を知る。まずは想像を越える出費。次に担保を持たない人の信用という壁。そして壁に当たっての気づき。自分の周囲に2種類の人がいたこと。(1)自分を信用している人(2)していない人。
しかし起業時の感謝の心を失わない人は必ず苦労話を思い出話に変えています。リースアップは信用アップ、5年後の嬉しい便りを待っています。

社長の涙 S.Y
都内のタクシー会社だが、マイレージサービスが絶好調で羽田までの固定客が約300名に達した。もちろん、この結果は、ただ参加しただけでなく、このゲストを優良顧客として大切に扱った努力の賜物。例えば、JALマイレージのネームの入った中元、歳暮さえも用意している。
さてこの社長の話しだが、先日、会社の慰安旅行で宴会の後、酒を注ぎに部屋まわりをしたところ、ドライバーさんから感謝のことばを貰ったそうだ。「社長、あんたは偉い。オレもあっちこっちで乗ったが、ドライバーのためにこんなにお客さんを増やす社長に始めて会った」

20年近く社長をやっているが、初めての経験で、嬉しくて思わずホロリとしたそうだ。ちなみにこの社長、酒は飲めない。そんなあなたが酒を注ぎに部屋まわりする。たぶん、ずっと前からあなたは偉い人。

耳栓社長 N.A
「営業殺すにゃ刃物はいらぬ、聞く耳もたないトップがいればよい」

あなたはどこに K.K
タクシー会社の社長に会うには、午前中こそゴールデンタイム。これは、商談がうまくいくという意味ではなく、午前中なら会社に居る可能性が高い、ということ。とにかく午後は不在が多い。社員に行き先を聞くが、たいていは、知らないとの返事。ただ、その際、ニヤッと含み笑いをする人が多いのは何故。

サービスとは Y.K
最近GPSの活用にてサービスが多様化していて好ましいが、先に種明かしのハイテク自慢は不要。なぜなら所詮システムは黒子、サービスの主役は人。例えばナンバーデイスプレイでもゲストは人である無線係のお得意さま扱いが嬉しいのだ。つまり病院の自動支払機に「お大事に」と言われて喜んでいる人は誰もいないのと同じ。結局サービスの行き着くところは人によるオンリー感とスペシャル感の提供だ。

誰か言えないの? T.G
遠い昔、先生が「服装の乱れは心の乱れ」と諭していましたが、都内でも相変わらず、個性的なスタイルのドライバーさんを見かけます。
例えば制服は着用してても頭はマルコメ、ひげ自慢、水虫ソックス愛用サンダルルック。はたまたロングもみあげ、ロングヘアーにサングラスなどなど。いまどきこんな恰好OKの職場どこにもない。結局「服装の乱れは経営の乱れ」でしょう。


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