あった。葬儀サービス、霊柩車だ。幸いこの地にはない。
これならハード&ソフトともに冠婚葬祭の送迎の経験を活かせる。
また観光タクシーで培ったマナー、気配り等のドライバー教育には自信がある。
なにより町のことを誰より知っているのがわれわれタクシー会社、地元出身のドライバーたちだ。
すなわち町外の人には葬儀もビジネスだが、われわれは悲しみまで共有できる。
幸い地元農協が葬儀サービスを行っている。
早速話してみると案の定、事情を知らない町のドライバーでは遺族との一体感は生まれてこない、
その他人事のような態度にはかねてより不満があったとのこと。
そして農協の担当者の指導のもとスタート、その後は当然のごとく穏やかな海に向かっての順風満帆の船出と航海である。
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