介護タクシーサービス
竃k福島タクシー(福島県)


タクシー会社への介護保険サービス利用意向では通院介助、 外出支援が圧倒的に多い。主たる顧客は要介護の独居老人、高齢者の夫婦の二人暮し。これでは運輸の部分利用であり、 自社の抱えるヘルパーの能力アップに繋がらない。したがって発注元のケアマネージャーの効率的な作業も考えるとタクシー 会社が介護事業者としてオールマイティになるか、あるいは介護事業者が運輸部門を確立するかが求められる。すなわち早晩 「タクシー会社VS介護事業者」の構図が浮き彫りとなってくる。




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紺野社長は介護、介助、すなわち護る、助けるという「与える」ことで満足する人材は採用しない。その結果としてお客様から 選ばれる喜びと感謝、そして受ける感動を「与えられる、いただく」ことを求める人材を採用、育成している。
すなわち念頭にあるのは「おもてなし」としてのTDLであり、帝国ホテルであり、マクドナルドである。


親切な輸送事業としての介護タクシーでは介護サービス全体の中の所詮 パーツに過ぎない。言うまでも無く単なる輸送の引き受けでは他社(タクシー事業者・介護事業者)との違いを明確に する事は不可能である。そのためにも介護事業者との厳しい競合を前提に既存業者を遥かに超えたサービスの確立 を図らなければならない。



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介護タクシーはタクシー業界に新しいスター経営者を誕生させようとしています。 これまではどちらかというと労務に強い内向きの経営者が着実に利益を出し、その結果安定感のある優れた経営者として 紹介されていました。したがって業界外の人に向かって話題を提供し、かつ光を放つスターは不在でした。 (例外はエムケイの青木オーナー)しかし既にタクシー業ではなくコムソン、ニチイ学館などスター経営者を抱える介護の 分野で正面から競争を挑み、これらを凌ぐ人材が特に地方にて登場しつつある。
そしてそのスターはこれまでのタクシー業のドアtoドアの安全、安心といった陳腐な説得力のないスローガンではなく、 手間暇かけたハートtoハートの経営理念を確立し、志のあるスタッフを結集し、社内意識の変革に成功している。
紺野社長はコムソンが介護ビジネスと表明したときの反発、それからの紆余曲折に学び、自分自身がホンモノかニセモノ か、自らの資質を問うところからスタートしている。すなわち躊躇なく、排泄物を始末できるか、根気強く優しい言葉をかける事が できるか、心から自然なスマイルを浮かべる事ができるか、今もプレイングマネージャーとして現場に立ち続けている。