ビジネスは応用科学
シンフジハイヤー株式会社(静岡県)


観光タクシーで学び、観光バスに応用。バス業界に新風を巻き起こし、5年で32台まで拡大。
地元大手が減車するなかで短期間で中堅バス会社に成長。




▲画像を拡大

観光バス業界はリピーターが中心となり観光ガイドを必要としなくなりつつある。
同時にバスガイドという職業自体が若年労働者に魅力的と映らなくなり、レベルの低下と不足に悩んでいる。したがって、必然的にハードが中心の運輸業へ逆戻りしつつある。
しかし観光タクシーはドライバーそのものが商品にて、かつてのバスガイドのような訓練がなされ、日々全国から訪れる観光客に接客マナーと観光知識を駆使し、全社的なサポートの下、各社競っている。
したがってバス業界に観光タクシーの手法と人材を投入すれば、往年の「宮崎交通」のようなサービス日本一といわれる伝説のバス会社の再来も夢ではない。


バス会社のほとんどが旅行会社の下請けにて、ユーザーへの直接の営業をかけていない。
そこに長期の低迷の原因がある。すなわち顧客のニーズを直に体感する努力を放棄する構図がそこにある。
今低迷している業種、企業はほとんどがこのパターンである
すなわち耳目を中間業者にばかり傾けていると次第に顧客の顔が見えなくなる。
したがってビジネスはユーザーに1ミリでもより近づかなければならない。
かつては顧客の顔色が読める距離でよかったが今では顧客の毛穴まで見える距離に近づかなければならない。



▲画像を拡大

三沢社長は業界の要職を積極的に務めつつ、事業の拡大に情熱を注ぐ希有なタイプである。
同時にバス事業への進出も地域密着型のトップセールスにより、堅実に顧客開拓を図っている。事業は人なりというけれど、三沢社長の額に汗かく様子を遠くながら拝見していると事業はトップの流す汗と涙の結晶であると痛感する。
タクシー会社が中型、小型のバスをおっかなびっくりで導入しているが、ぜひ大きなスケールでタクシー会社発、バス会社行きという成功モデルを全国に発信して欲しい。