第二回「知恵の輪倶楽部」 セミナー

【技の経営】〜ハイタクベンチャー三銃士から学ぶ〜
期日 平成16年3月28日(日)
時間 13時30分〜17時 勉強会
18時〜20時 交流会
会場 東京都渋谷区道玄坂 フォーラム8
 ※交流会は移動して飲食店にて開催


13:30〜
カウントダウンタクシーから安心かえる号まで、泉のように尽きないアイデア。そのサービス発明家のルーツと神戸復興への熱い思いを語る。

近畿タクシー株式会社
代表取締役 森崎清登氏

「地元密着のアイディアタクシー」


14:30〜
エルメスのスカーフで颯爽と都心を走るアウトドアプランナー。学卒女性を戦略化し、一人で企画、添乗、ガイド、運転と一貫サービスを提供させる。その勝算と戦略を語る。

株式会社アウトドアテクノロジー
代表取締役社長 江村林香氏

「アウテック物語」


15:30〜
介護からタクシー定期券に至る交通弱者への献身的プラン。しかし経済合理性に裏付けられた経営は地元大手も舌をまく高い生産性を誇る。労使ともに喜ぶその手法を語る。

有限会社三ヶ森タクシー
代表取締役 貞包健一氏

「タクシー定期券」



平成16年3月28日(日) 渋谷道玄坂フォーラム8にて開催

参加人員は倍増以上の賑わいにて今後開催の度に増えることは間違いない。しかしタクシー業界を見渡してこの知恵の輪劇場に立つ役者、劇場に客を呼べるスター経営者があと何名いるか考えると早晩この劇場も閉館せざるを得ないかもしれない。といって異業種の人ばかりではピザ屋がお好み焼きを勉強することになってしまう。さあ困った。

今回の講師には解りやすい共通点がある。それは全員が他人の飯を食べている、すなわち異業種の体験者、出身者であること。実は前回講師の川鍋氏、青木氏も同様。外から見ればタクシー業界がビジネスの骨董品のようになっていることに誰もが気づく。同時にカリフラワーに棲んでいる虫はカリフラワーが世界だと思っているのは間違いない。
しかしこの人たちの感性とひらめきも残念ながら規制に手足を縛られている現在、じれったいほど活かせない。なぜなら料金の認可制というバカの壁があるから。いうまでもなくビジネスの大黒柱は自らが産んだオリジナルサービスへの料金選択の自由であり、有能なビジネスマンが顧客の喜ぶビジネスを自由に展開できないのは、人が人として自由に生きる権利が無いに等しい。
ましてタクシーはトラックや貸切バスと異なり、個人ユーザーとの対面サービスであり、生活支援ビジネスとしても無限の可能性を秘めている。
 近畿タクシー株式会社
 代表取締役 森崎清登氏
 出席者

 株式会社アウトドアテクノロジー
代表取締役社長 江村林香氏
 有限会社三ヶ森タクシー
 代表取締役 貞包健一氏
なによりプレーヤーの交代も含めて、変化を恐れず、経営者のポテンシャルを信じ、規制緩和をやるならやるで小出しにしない。盲腸を少しづつ切られることほど恐いものはない。ばっさり切って一日も早く暗い病院から退院しよう。
生まれも育ちも許認可事業の人に対し、モノ、ヒトを運ぶ運輸業からサービス業に変貌しよう、目標はTDL(東京デイズニーランド)です、と言っても相当意欲的な経営者でも絵空事と聞き流される。
しかしこの勉強会の大前提だけは決まりつつある。それは身を置く場所が許認可事業であることをまず忘れて参加すること。
まずは経営にロマンをもつ。でなければロバから馬に永遠に変われない。
事務局